SNSやマッチングアプリで知り合った相手から、突然FX投資を勧められていませんか。
「あなたとこれからの人生を一緒に過ごしたい」
「FXで毎週数万ドル稼いでいる」
「損をしたことがない」
「今投資すれば利益が倍になる」
恋愛感情や信頼関係を築いた後、FX(外国為替証拠金取引)への投資を勧誘する、いわゆる**「国際ロマンス詐欺」と「投資詐欺」を組み合わせた手口**に注意が必要です。
過去には山梨県内で、約1億5400万円と約2300万円をだまし取られる高額被害が相次いで確認されています。
SNSで知り合った女性から「これからの人生を一緒に」
被害に遭った50代男性のもとに、SNSを通じて外国籍を名乗る女性からメッセージが届きました。
「プロフィール写真がとても素敵ですね」
これをきっかけに二人は親しくなり、無料通信アプリなどを使ってやり取りを続けるようになります。
女性は、高級レストランでの食事や旅行など、経済的に余裕のある生活を送っているような様子を男性に伝えていました。
そして、
「FX投資で毎週数万ドルを稼いでいる」
などと説明。
さらに男性に対して将来を一緒に過ごしたいという趣旨のメッセージを送り、徐々に心理的な距離を縮めていったとされています。
「FXに詳しい親族」を紹介され投資が始まる
女性はその後、FX投資に詳しいという人物を男性に紹介します。
男性はその人物の指示に従い、指定された銀行口座へ50万円を送金しました。
すると、案内されたFX取引アプリ上で入金が確認され、利益が発生。
さらに実際に50万円を出金することもできました。
ここが非常に重要なポイントです。
投資詐欺では、被害者を信用させるため、最初だけ少額の出金に応じる手口が使われることがあります。
「本当に出金できた」
「この投資は本物だ」
と思わせ、その後により大きな金額を入金させるためです。
「利益が倍になる」「今がチャンス」で1億円以上を送金
最初の出金に成功したことで、男性は相手をさらに信用するようになりました。
その後、
「利益が倍になる」
「今がチャンス」
などと投資額を増やすよう勧められ、複数回にわたって送金。
最終的な送金額は、合計約1億5400万円に達したとされています。
ところが、資金を引き出そうとすると状況が変わります。
さまざまな理由をつけられて出金できなくなり、最終的には女性や投資を指示していた人物とも連絡が取れなくなりました。
マッチングアプリで知り合った相手から「損したことはない」
別のケースでは、40代女性がマッチングアプリで「海外育ちの日本人」を名乗る男性と知り合いました。
二人はメッセージを重ね、親密な関係になっていったとされています。
その中で男性から、
「FX投資で損をしたことはない」
などと投資を勧められました。
女性は相手を信用し、短期間のうちに複数回送金。
被害額は合計約2300万円に達しました。
最初の少額投資では本当に利益を受け取れた
このケースでも特徴的なのが、最初の段階では実際に元金と利益を受け取ることができた点です。
少額の投資に対して利益が発生したように見せ、実際に出金にも応じる。
これによって、
「この投資サービスは本物だ」
「相手の言っていることは正しかった」
「もっと投資すればもっと利益が出る」
と思わせます。
しかし、投資額を大きくしていくと出金できなくなりました。
結果として女性は専門家に相談し、警察へ被害を届け出ています。
国際ロマンスFX投資詐欺に共通する特徴
このような被害には、いくつか注意すべき共通点があります。
1.SNSやマッチングアプリで突然知り合う
Instagram、Facebook、マッチングアプリなどで知り合った人物から、LINEなど別の通信アプリへ移動するよう誘導されるケースがあります。
最初から投資の話をするとは限りません。
趣味、仕事、旅行、食事、家族、恋愛などの日常的な会話を長期間続け、十分に信頼関係を作ってから投資を勧める場合があります。
2.裕福な生活をアピールする
高級車、高級レストラン、ブランド品、海外旅行などの写真を送り、
「投資で成功している」
という印象を作るケースがあります。
しかし、その写真が本当に本人のものとは限りません。
3.投資に詳しい「先生」「親族」「専門家」が登場する
「叔父が投資の専門家」
「親族が金融業界で働いている」
「先生から特別な情報をもらっている」
など、第三者を登場させることがあります。
恋愛相手とは別の人物が投資の指示を担当することで、話に信憑性を持たせようとする手口です。
4.最初だけ出金できる
これは特に注意すべき特徴です。
最初に5万円を投資して6万円近く戻ってくるなど、少額の利益を実際に受け取れる場合があります。
しかし、一度出金できたからといって、その投資サービスが安全であるとは限りません。
より大きな金額を送金させるための「信用作り」である可能性があります。
5.アプリ上では資産が急増する
投資アプリやウェブサイトでは、
「500万円」
「3000万円」
「1億円」
と資産が増えているように表示されることがあります。
しかし、その数字が実際の金融取引によって発生した利益なのか確認できない場合があります。
画面上の数字だけを信用しないことが重要です。
振込先が毎回違う個人口座なら要注意
さらに警戒したいのが振込先です。
投資会社への入金だと説明されているにもかかわらず、
毎回違う個人名義の銀行口座
への振込を指示されるケースがあります。
「国内の大手銀行だから大丈夫」
「日本のネット銀行だから安全」
とは限りません。
銀行口座が国内に存在することと、投資サービスが正規であることは別の問題です。
「出金するには税金・保証金が必要」と言われたら
投資詐欺では、大きな利益が表示された後に出金を申請すると、
「税金を先に支払ってください」
「保証金が必要です」
「口座凍結を解除する費用が必要です」
「信用スコアを回復するための入金が必要です」
などと追加送金を要求される場合があります。
すでに多額のお金を送っていると、
「あと少し払えば全部取り戻せる」
と考えてしまうことがあります。
しかし、追加送金によってさらに被害が拡大する危険があります。
少しでも不審に感じたら追加送金を止める
次のような状況に該当する場合は、追加送金を行う前に取引を見直してください。
- SNSやマッチングアプリで知り合った相手から投資を勧められた
- 「絶対に儲かる」「損をしたことがない」と説明された
- FXに詳しい先生・親族・専門家を紹介された
- 指定された投資アプリをインストールした
- 最初だけ少額の出金に成功した
- 投資額を増やすよう繰り返し勧められている
- 振込先が毎回違う個人名義の口座になっている
- 利益は表示されているのに出金できない
- 出金のために税金や保証金を要求されている
複数当てはまる場合は特に注意が必要です。
被害に気付いたら証拠を削除しない
すでに送金してしまった場合は、相手との連絡をすべて削除してしまわないことも重要です。
LINEやSNSのメッセージ、マッチングアプリのプロフィール、相手の写真、電話番号、メールアドレス、投資サイトのURL、アプリ名、振込先口座、銀行の振込明細、暗号資産の送金記録、取引画面などを可能な限り保存してください。
銀行振込を行った場合は、利用した金融機関への相談も検討してください。
また、警察、消費生活相談窓口、弁護士など適切な専門機関への相談も選択肢になります。
「恋愛」と「投資」が同時に出てきたら一度立ち止まる
国際ロマンス投資詐欺の怖さは、お金だけではなく「相手への感情」が利用される点にあります。
毎日連絡を取り合い、悩みを聞いてもらい、将来について話している相手から投資を勧められると、通常の投資勧誘より疑いにくくなることがあります。
しかし、
恋愛関係と投資話が同時に進み始めた場合は、相手を信用しているかどうかとは別に、投資先そのものを確認することが重要です。
ResolveJPでは、SNS型投資詐欺、国際ロマンス詐欺、FX・CFD投資詐欺、暗号資産投資詐欺、偽投資サイトなどに関する被害事例と対処情報を紹介しています。
「マッチングアプリで知り合った相手から投資を勧められている」
「最初は出金できたのに、突然出金できなくなった」
「投資アプリでは利益が出ている」
「税金や保証金を追加で払うよう要求された」
このような状況では、追加送金をする前に、これまでの取引状況と証拠を整理することが重要です。
※本記事は詐欺被害防止を目的とした一般的な情報提供です。個別案件における被害金の回収や法的結果を保証するものではありません。

